2013年9月15日日曜日

沖縄のデザイナーの仕事と言動に思わず「プロって何だろ?」のため息 其の弐



「其の壱」に書いた沖縄のデザイナーのお話の顛末です。

デザイナーが作ってきたコンセプトワークのないフライヤーに主催者が優しくダメを出したら、逆切れ。
主催者が伝える修正依頼をそのまま反映しないで、自分の考えや感覚を優先して反映させ、デザイナー自ら校正を繰り返す状況を作っていた不毛な流れを終わらせようと、「こちらの指示を忠実に反映してください」とお願い。
面倒なやりとりは終わったかのように思っていましたが・・・

『基本的に私のシゴトの進め方は、校正は3回まで無料で、4回目移行の直しの場合は修正料金が発生しますと他のお客様には案内しています。次回から、初回で明瞭な文字原稿とイメージをお話しした上で制作作業に入れたら助かります』
という旨のメッセージがデザイナーから届いたと知らされました。

え?!・・・ こ・こ・この人何言ってんだろ?
これはもう、開いた口が塞がらないのです。
依頼主の指示通りに修正しても更に修正を繰り返されてのこの言葉はありかも知れませんが、自ら身勝手な修正をして校正の原因を作っておいての言葉とは思えません。

何やら、校正チェックを送って来るメールのタイトルに毎回「校正4回目、5回目・・・」と書いてあったので、予想はできていたのですが、やはりこの前振りだったようですね。
確信犯めいたその「やり口」にビックリ。

沖縄の企業や個人経営者の方々はお優しいから、
こういうデザイナーの"妙な仕事の進め方"も穏やかに文句も言わずに付き合いされるのだと思いますが、大阪や東京といった主要都市の熾烈なクリエイティブ戦場では、こんな「ひとりよがりな仕事」をして「クライアントを不安にする」デザイナーは誰も相手にしません。
というか、端(はな)から存在さえ認めません。

あまりにも呆れた依頼者が、とにかく不毛なやり取りを終わらせたいの一念で、「余分に校正にかかった料金払いますよ」と伝えたところ、今度は
「お手伝いなので料金は変更しません」と、「恩着せ」に入りました。
「あなたが言い出した事なので全額請求してください」と繰り返すと、こちらの強硬な姿勢に反応して、
「次からは、うちなんかでなく、お金で融通を利かせるデザイナーに仕事を依頼してもらってもいいですから!」と吐き捨てるようなメールが返されたそうです。

依頼者は、イベントのコンセプトを理解して、デザインに反映できて、常識と礼儀があって、信頼できる"いいデザイナー"とお仕事がしただけなのに。無駄な時間を使わされたあげくに、この支離滅裂な捨てゼリフ。

このイベントは大きく進化してポジティブに変化しつつあります。
そんなポジティブな急流の中では、こんな低レベルの出来事に関わり、エネルギーを奪われ続ける事はできません。

私は、得体の知れない虚脱感に包まれそうな依頼者に言いました。


『さっ! もう前に進む時間ですよ!』

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