2014年9月18日木曜日

ディズニー映画『ウォルトディズニーの約束』が教えてくれる我が使命・・・ 心ある金融マンを救済せよ!




私たちは企業利益だけを優先する金融会社や、そこで働く多くの金融マンの商品の売り方を問題視しています。

顧客の利益でなく、自身の成績や企業の利益のために・・・
顧客の不安を煽って商品を売ったり、本来の目的とは違うメリットを並べ立てて顧客を揺動して販売したり、手数料欲しさに本来長期で保有すれば顧客にメリットがあるものを買換えさせたり、あげくのはてに商品の内容を詳しく知らずに売りつけたり・・・

金融商品の善し悪しでなく、実はそこに関わる人間が、多くの不幸、不満、落胆、傷心、憎悪を生み出しているように見える昨今です。


閑話休題


さて… 皆さんは、記録的な興行収入を叩きだしたディズニー映画『アナと雪の女王』をご覧になりましたか?
素晴らしい映像と、素晴らしい音楽が織りなす老若男女が楽しめる素敵な作品でしたね。
この『アナと雪の女王』の大騒ぎの陰に隠れてほとんど話題にならなかったディズニー映画があったのをご存知ですか?


映画のタイトルは『ウォルトディズニーの約束』


1964年に公開されたディズニー映画の金字塔『メリー・ポピンズ』が完成するまでのドラマを描いた自伝的ヒューマンストーリー。
自分が作ったキャラクター「メリーポピンズ」を汚されたくない原作者P.L.トラヴァース(エマ・トンプソン)と、新しいキャラクターで映画界に旋風を巻き起こしたい、御大ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)、音楽家のシャーマン兄弟、脚本家のドン・ダグラディとの葛藤に満ちた、所謂「裏方話し」。

このせめぎ合いの背景にあるのは「いくらで?」とかいった下世話な話でありません。
映画が始まってすぐに、そこに横たわる原作者の心の問題、メリーポピンズへの想い入れが明らかになって行きます。

原作者のトラヴァースは幼少期に、銀行に金融マンとして勤め、儲けのために人の心を失わなければならないことに苦悩し、酒におぼれて死んでいった父(コリン・ファレル)の姿を目の当たりにしていました。
彼女は「夢をみるのをやめちゃダメだ!」と笑顔で語りかける父親が大好きでした。


映画『メリー・ポピンズ』はご覧になったことがありますか?
ジュリー・アンドリュース演じるメリー・ポピンズが家政婦にやって来るバンクス家のお父さんは銀行マンでしたよね。
苦悩しつつも銀行の業務にまい進する厳格で堅物のバンクス氏。
そして子供との関係も威圧的で、愛情は深いのに決して上手く行ってるとは言えない状態。


『ウォルト・ディズニーの約束』を見ていると、実は『メリーポピンズ』の主役がメリーポピンズや可愛い子供たちや不思議な魔法じゃなかったことが徐々に明らかになって来ます。


『ウォルト・ディズニーの約束』の原題・・・ 実は『Saving Mr.Banks』(バンクス氏の救済)なんです。


トラヴァースはイマジネーションの中で「汚い金融の世界」と「愛と夢」の狭間で、苦悩のうちに死んでいった父親を助けたかったのです。

物語は佳境・・・
ウォルト・ディズニー達は、彼女と激しく衝突する中で、その背景を感じ取り共感し、
「バンクス氏を助ける」「作者の悲しい記憶を終わらせる」作品作りへと心を一つにして行きます・・・

余談になってしまいますが、
夢と魔法だけででできている映画『アナと雪の女王』
夢と魔法だけでは作れない映画『ウォルト・ディズニーの約束』
この二本の映画を同時期に世に出すディズニーの懐の深さに感服させられますね。

ちょっとストーリーを語りすぎましたか? お許しくださいね。

日本の金融業界にも、「"顧客のため"という愛に溢れた気高い心」と、「企業利益という非情なテーマ」の狭間で苦しんでいる金融マンがたくさんいるんですよ。

この映画に登場するバンクス氏のような人が本当にたくさんいるのです。

私たちは顧客の利益のためにと、毎日闘っています。
人々の投資に対する誤解を解いて、正しい情報や方法を提供する。
勇気をもって歩を進める人にはそっと寄り添う。
でも、バンクス氏のような金融マンを救済することも忘れてはいけない。

一冊目の書籍 『過去のお金の常識を疑え!』 はそんな金融マンへの熱いメッセージ、もしくは応援歌でもありました。

私たちは、金融マンとしてのプライドが微塵もない、所謂「売り子」無勢には全く興味はありません。
心ある金融マンを想い、いつか彼らと心をひとつにして「日本の金融を変える」という目標を達成したいと願っています。


『貯蓄から投資へ』


そんな世の中を実現するために
私たちも、日々前進する姿を世の中に見せ続けて、まだ顔さえも知らない日本中のバンクス氏に勇気を届け続けなくてはならない。
そして 彼らの「想い」を守り救い続けることも忘れてはならないのです。


それも私たちに課せられた大切な大切な使命です。

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