自分の身にそれが起きたのが暑い暑い8月だったから。
そう 私は離婚経験者です。
感情が乱れた瞬間がなかったとは言いませんが、今となってはそんな経験も全てにおいて「善きこと」だったと思えます。
"夫婦という幻想"と決別したことで、未来も仕事の可能性も無限の広がりを見せてくれたし、生き方に影響をもらえる出会いも、人生が潤う人間関係もたくさん手にできました。
何よりも自分が何の為に"ここ"に居るのかが明確になりました。
こういう話をすると必ず「あなたは子供がいないからそんなことが言える」なんてちょっと厳しい言葉を投げかける人がいます。
仰る通り、私には「子の親」だった経験はありません。
でも、離婚しそうでしないあやうい夫婦の子供だったことはあります。
結局、両親は離婚することなく父の病で死別するまで夫婦でしたが
子供の頃の私は、母の「子供の為に我慢している姿」「完璧な家族を演じるために自分を殺す姿」を見てるのが本当に苦しかった。
大人になってからも、母が手にできていたはずの幸せを奪ったのは僕たち子供だったんじゃないかって、今も申し訳ない気持ちを延々と引きずり続けています。
親が子供の幸せを願うように、子も親の幸せな姿を見たいものなんです。
そんな子供時代を過ごした私は
「子供がいるからいないから」という視点でなく、
今ある夫婦関係が形だけでポジティブなものでないなら
子供の為に我慢して、家族という形を維持するよりも
自分が頑張って死に物狂いで『幸せになる姿』を見せてあげて欲しいと考えてしまいます。
自己犠牲なんて絶対だめなんです。
そんな姿を見せて、子供に「我慢」を連鎖させちゃいけない。
今年もそんな物思いに耽る夏がゆっくりと逝きます。
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