2012年4月17日火曜日

米ドラマ『ウォーキングデッド』・・・ゾンビより人間がコワイ!

昨夜、話題の米ゾンビドラマ『ウォーキングデッド』シーズン2を観終わりました。

「ゾンビのドラマなんか観てるの?」

と多くの人は苦虫を噛み潰したような顔をしますが、
シーズン2が終わって断言できるのは、
ゾンビなんてのは人間の「美しさ」「醜悪さ」を際立たせるための演出道具でしかないということ。

醜悪なものの中でこそ際立つ"普通の人の愛"や"普通の人の心の美しさ"。
そして、悪に向かって行く人間の醜悪さがゾンビの醜悪さと共鳴してグロテスクなこと。

自分の命や快楽の為の小さな嘘から、
嘘の癖がつき親友の命さえ奪おうとするほど朽ちて行く人間に、心の中で絶叫。
心が荒んでガチでぶつかり合う人の感情に、全身震える。
そして、愛する人を守るために命を懸ける人の美しい心に涙です。

ゾンビの皆さんは頑張って流血したり色んな身体のパーツを飛ばしたりして頑張ってはいるんですが、残念ながら、これは人間が主役の人間のドラマです。

これがダリルです。いかにも悪そうな
面構えですが、心優しいのです。

・・・ ドラマの中に、犯罪歴もあり、興奮しやすく、言葉も乱暴な為、人としばしば衝突するダリルというキャラがいるのですが・・・
彼の、傷ついた人や、子供に向ける不器用な優しさが最高。コミュニケーションは全然上手くやれないのに、生存者たちを守る為に、抜群の戦闘能力と行動力で危険を顧みず先頭に立って戦うんですよね。
彼の変化が、こんな世でも、まだまだ人間は捨てたものじゃないと光を見せてくれるところも物語の大きな魅力。

『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』の監督さんが、悪趣味ではなく、ちゃんと「人の心」を描いています。



http://kadokawa-d.jp/lineup/walkingdead/index.html

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