2017年5月23日火曜日

スピリチュアル体験 映画『パーソナル・ショッパー』


ストーリーは最初から思わぬ方向に展開。
霊が現れたり、ラップ現象が起きたり、エクトプラズムが出てきたりと様相はスピリチュアルホラー。
「パーソナル・ショッパー=代理お買い物人」の話しはどうなった? と首を傾げつつもグッと引き込まれる作品のオーラ。

「私は死んだ人の霊がどうかはわからないけど、何かの存在は感じる。パイプのような」という主人公のセリフ。

私自身も彼女と同様、感じたり聞いたり見たりするのに
それを「霊」と落とし込むことができない頑固な人間なので
この「バイブのような」という表現に深く共感。

私達のような音楽ライターは音楽の演奏が発する雰囲気を「バイブ」と書く事があるが…
この音楽的な表現が妙にしっくりくる。
理屈じゃないフィーリングってやつだ。

視覚的、聴覚的、空気感… すべてが私の体験に近くて、
この脚本家は間違いなくスピリチュアル体験のある人間だ。

ストーリー自体は常識的に見ると謎も多いが
個人的には超しっくりきた作品。

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